それでもずっと愛してる
「・・・な・・?」
相庭くんの声が、私の心に染み入った。
そして、その声は、私のとげがいっぱい刺さっていた
心をとかして、涙に変えた。
相庭くんの言葉が、私の心のとげを
一本、一本抜いていってくれて
そのとげが涙になってあふれ出した。
「一樹、お客さんだってな」
そんな私たちのところへ
相庭くんのおじいちゃんがやってきた。
ぽろぽろと涙を流している私を見て、おじいちゃんがびっくりして
「か、一樹、お、おまえ、女の子に何したんだーー」
と、相庭くんを叱りつけた。