それでもずっと愛してる
想い
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「ふふふ・・・」
私は、そのときのことを思い出して含み笑いをした。
「おい、結衣、いくら甘い物に目がないからって、笑いながら食べるとか…」
相庭くんが、呆れるように言った。
私たちはドレス選びを終え、次は引菓子を選ぶことにしたのだ。
引菓子は、やっぱりマカロンだと宝石のように並んだマカロンを前に
笑ってるんだから、仕方ないけれど…
「なんだか、マカロン見てたら、甘いものが好きだったおじいちゃんのことを
思い出していたの」
相庭くんが懐かしそうに目を細めた。
「じいちゃん、別に甘いものが特別好きなわけじゃなかったんだぜ」
「え…でもいつも、甘いものをいっぱい抱えて…」
「結衣が来るからだよ」
「え…?」
「結衣のために、甘いものをいっぱい買ってたんだよ」
「そうだったんだ・・・・ホント、楽しくて、優しくて、いいおじいちゃんだったね」