今度こそ、ずっと、あなたの隣にいる

記憶を持つ者達











『結城君はさ、鷲尾さんのどんな夢を見たりするの?』





会話が弾む中、私がそう問いかけると、結城君は少しだけ戸惑った顔をする。





聞いちゃダメ…だったかな……。






あ……結城君も第二次世界大戦の頃の夢って言ってた、それってつまり鷲尾さんが兵隊として戦っている夢……だよね。











『あ……ごめん!今のなし!今の質問取り消し!』





手を顔の前で振りながら、苦笑いでそう言う私を結城君はまじまじとした顔で見ていて。



私の中で緊張感が芽生えるー………












『………あまりお薦め出来る話じゃない、かな。

 結構悲惨な場面が多いから……』








………そう、だよね………。




けど、私の中のもう一人の人物がそれでも聞きたいと思っている。




多分、きっと、鷲尾さんがどんな風に命絶えたのか知りたい、そう思う自分だ。














『……まぁ、グロいこと言われても平気なら話してもいいけど』





結城君がそう言うので、私は結城君の顔を見つめた。



言葉では“聞きたい”と言えない、けれど聞いてみたいという想いがあるの、と、結城君に視線で訴えかけてみたんだ。












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