今度こそ、ずっと、あなたの隣にいる










『……まぁさ、これも何かの縁だろうから。

 家、どの辺?』





結城君の最後の問いかけに私は素っ頓狂な声を出していた。







『………へ!?』








『あ、いや……さっきまで倒れてた訳だし。

 また道端で倒れたら大変だろ?

 だから話しながら家まで送ろうかなと思って……』







結城君は言いながらも照れ臭そうな顔をしていて。




だから余計に私も照れ臭くなってしまったのかもしれない。




先程よりも更に顔が火照ってる気がする。











『………ダメ?

 俺達、なんか仲良く出来そうな気がすんだけど』









『………えっと。御迷惑でなければ………』









『よっしゃ。じゃ、コンビニでアイスでも買って、食べながら帰ろうぜ』






結城君は自分で仕切り、いかにも決定しましたと言わんばかりに私の手を引いて歩き出した。






いつもなら強引に物事を決める人は苦手。



けれど今はどうだろうか。




何故か私の心は結城君の言動に胸が高鳴っている。










『……うん!』




気が付けば、すっごい嬉しい気持ちで返事をしていた。







初めて会う、初めて言葉を交わす、初めて手を引いてくれた。


けれど、私はそのどれにも安心感と癒し、そしてドキドキを募らせている。







これは、清二さんと雪さんの生まれ変わり者同士だから?



だから、こんなにも嬉しく感じたり、ドキドキしたりしているの?










それから結城君は一番近くのコンビニでアイスを買ってくれた。



結城君はスイカの形をしたアイス、私はバニラが大好きだからバニラを買ってもらった。





二人、肩を並べて歩く道。



そんな二人は今日が初めて、だなんて思えないほどに会話が弾んだ。








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