ねぇ、愛してよ…-私に愛を教えて下さい。-

壱之壱





「お疲れ様でした」




マネージャーやキッチン担当に挨拶をする。




あたしの名前は実澤もも(ミサワモモ)。




つい昨日、3月23日に16歳になったところ。




職業は高校生、副業としてナイトクラブで働いてる。




来週には辞めるけど。




今の店は年増のババァばっかりで大して綺麗でもないのにプライドは高いし人のこと見下すしストレス半端ないから辞めることにした。




次はキャバクラにでも行こうと思う。




給料も良いしね。




「お疲れ様でしたー」




今週最後の仕事を終わらせて送迎車に乗り込む。




そこには最悪なことにあたしの嫌いなキャスト、腹黒女のサユリとマユが乗っていた。




内心舌打ちをしながら挨拶をして乗り込む。




「お疲れ様です、お願いします」




「じゃあ出発します」




運転手さんの言葉のあとに発進する車。




「ももちゃんさ、二十歳なんだよね?」




少しして話しかけてくるサユリ。




店では二十歳で通ってるあたし。




「はぁ、まぁそうですね」




「じゃあもっと飲みなよ」




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