ねぇ、愛してよ…-私に愛を教えて下さい。-




「お酒強くないんで」




サユリの発言にイラッとしながらそう返答すると




「そんなのどうでも良いから。こういう仕事は飲むか話すかお客さん呼ぶかなんだから飲むくらいしなよ」




ママに大事にされてるからって言いたい放題のこのクソ女。




ほんと黙れよウゼぇよじゃあてめぇはまともに仕事してんのか、股開くしか能のねぇクソアマが。




そう罵倒したいのをなんとか堪える。




「はぁ、そうですね。でも酔って仕事にならなくなったら元も子もないと思うんで」




へらっと笑いながら言うと今度はマユが頬を引くつかせながら




「こういう世界は酔っぱらってなんぼでしょ」




サユリに加勢しだした。




はぁ…ほんとウゼぇなこいつら。




「あはは」




適当に笑って返事をせずにいると丁度家についた。




「お疲れ様でした」




それでもまだなにか言いそうだった二人に問答無用で挨拶をして車を降りる。




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