僕があの子を好きになっても良いですか?
「…あたしもね
告白しようと思うんだ」
「美夜……?」
「やっぱり好きだよあたし
いつも考えちゃって駄目
恋って恐ろしいな」
「何するかわからないもんね
勝手にドキドキしちゃって
勝手に一喜一憂しちゃって
1つ1つが凄く楽しくて嬉しいんだよね」
「そう
そう思える相手はあたしにとっての白羽くん
萌にとっては誰なのかな?」
「樹っ!」
「即答できるなら
告白も出来るよ
あたしも頑張ってしてみようと思う!」
あたしは空を見上げて叫ぶように言った
「……」
「美夜?どうかした?」
「空…何だか暗くない?」
「そうだね…
雨降らないと良いんだけど」
雨が降りだしそうな鉛色の空
あたしは少し胸騒ぎしていた