夏の恋は弾ける炭酸
「加瀬…じゃなくて夏菜
良かったら来週の日曜日に、俺と一緒に夏祭り…行ってくれませんか?

やっぱりダメかな…
ごめん、さっきの忘れて?じゃあ」


私の言葉を聞く間もなく、和泉くんは今にも走って帰ろうとしていた。



「待って!和泉くん、お願いだから待って!
夏祭り、一緒に行こ!むしろ裕樹くんと一緒に行きたい!

本当は私から誘うつもりだったけど、誘ってくれて本当にありがとう!!」


「本当か?
じゃあ、来週の日曜日…6時に○○公園で待ってるから」


赤くした頬を隠すように、男らしく裕樹くんは走って行った。


私…裕樹くんに夏菜って呼んでもらえた嬉しさで、和泉くんのことを"裕樹くん"って、ついつい言っちゃった。



裕樹くん、どう思ったのかな?


裕樹くんって、予想外なことに積極的だった。
私の胸の高鳴りはどんどん早まっていく。


恋の急ブレーキを踏んで、胸の高鳴りを治めたい。


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