闇桜〜銀色のキミに恋をした〜

▲何で?▲




それから数日、あたしは諒真さんの家にお世話になっている。



「じゃあ行ってくる。外に出るなよ」


「わかってる」


「じゃあな」



諒真さんは【睡嵐】の幹部で飲み会があるらしく、もう8時だというのにバイクで出かけていった。


幹部って、面倒くさくないのかな。


まぁ……あたしには、関係ないことだ。



一人になった家で、静寂を紛らわすためにテレビをつけっぱなしにする。


騒がしいバラエティ番組にして、作っておいた夕食を食べながら見る。



ゲストのボケに、司会がつっこむ。


ベタでありがちなネタ。


面白くも、なんともない。


< 95 / 185 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop