若頭の溺愛
「なによ、さっきか「つきましたよ。」」
私の言葉を遮って喋ったのは蓮様って人。
なによ、もう!
まあ、この車から降りたら逃げればいい話だし。
私は車から出た瞬間、全力で逃げた。
---が
急に前が真っ暗になった。
真っ暗っていうか、要様に抱きしめられていた。
私はものの数秒であっけなく要様に捕まってしまった。
「逃がさねえっつただろ?」
そう言った彼は怪しげな笑みをうかべた。
しかたない。おとなしくしよう。
どうせ逃げられないだろうし。
私は諦めて、彼に腕を引かれるがまま要様についていった。しかたなく。