幸せの定義──君と僕の宝物──
元の生活に戻るだけなのに、しばらく一緒に生活していたせいか、ピンと来ない。

「どうだろうな。やっぱ、寂しいのかもな。」

「ハル、ホントはずっととーちゃんと一緒にいたい。とーちゃんいないと、寂しいもん…。」

「そんな寂しそうな顔すんな。このまま帰したくなくなる。」

リュウはハルを抱きしめて、髪を撫でながら優しくキスをした。

「キスだけじゃ、やだ…。」

「…オレもだ。」

何度もキスをして、名前を呼んで、優しく肌に触れあって、何も考えられなくなるくらい、重ね合った心と体でお互いをいっぱいにした。

甘い時間を過ごした後は、幸せそうにしっかりと抱き合って眠った。





実家に戻ったリュウとハルを見て、ルリカはニヤリと笑った。

「おかえり。どうだった?」

「楽しかったよ。とーちゃんが指輪買ってくれたの。ユウさんとレナさんも一緒にお買い物してね、とーちゃんに洋服買ってもらったの。花火も見たよ。あとね、ハルがいる間に、ユウさんとレナさんの赤ちゃんが生まれたの!ユヅルくんって言うの。すごくかわいかった!!」

いつになく饒舌なハルの頭を撫でて、ルリカは優しく微笑んだ。

「そっか、良かったね。でも赤ちゃんは、ハルはまだまだ先だからね。」

一瞬うろたえるリュウに、ルリカは笑いながら鋭い眼光を向けた。

「リュウト、何があっても避妊だけは絶対に忘れるなよ。」

「ハ…ハイ…。」

(完全にバレてる…!!)




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