BLUE‐PRINCE
「…朱架、可愛いね」
「……え゛!!?」
思わず言ってしまうと、彼女は顔を真っ赤にさせて固まった。
数秒後、その顔を隠すようにして布団を顔まで引っ張りあげる。
「なななな、なんでそんな急に……!」
「可愛いなーって思ったから」
「も、もう言わなくていいっ!!」
朱架が向こうを向いてしまった。
僕、何かしたかな。
「葵」
訳が分からず首を傾げていたら、父さんが僕の肩を叩いた。
「朱架は咲誇と同じで無自覚だから、言っても無駄だぞ」
「無自覚……?」
無自覚って、何が無自覚?
さらに訳が分からず、父さんを無言で見つめる。
軽くため息をついた父さんは、苦笑いして僕から手を離した。
「……そうか、お前も無自覚だったな」
「え??」
もはや、父さんの言っていることは理解ができない。
意味が分からなすぎる。