腹ぺこオオカミはご機嫌ななめ
ここの保育園は、東野記念病院に勤める人がたくさん利用していて、
ベビーラッシュになっている僕等の友人たちもたくさんいるのだ。
リュウのところは子供は4歳違いでどちらも男の子だ。(虎太郎こたろう5歳、鷹人たかと1歳)
桜子さんのところは5歳違いで女の子と男の子が生まれている。(あやめ6歳、柊ひいらぎ1歳)
還暦を迎える柳部長のところも5歳の女の子を預けているし、
ついでに西野としおりんも結婚式をすませ、1歳の男の子を預けて、しおりんも外来でウサギと仲良く働いている。
保育園の前は、モーターショーさながらの外車がひしめいて、なかなかの眺めだ。

「おはようございます。」とウサギがにっこり挨拶をし、奈々ちゃんと笑い合った。
「さて、急がないと、遅刻するぞ。」とリュウが、奈々ちゃんの腕を取って、歩き出す。
僕とウサギも慌てて、手を繋いで走り出した。
相変わらず、ウサギは足が速い。
僕が引っ張られる格好で、リュウを追い抜く。
「菅原あ、相変わらず、ウサギに引っ張られてるな。」とリュウの笑い声が追いかけてくる。
ウサギは真っ赤になって、立ち止まろうとしたけど、
僕が今度は引っ張って、走り出す。
「行くよ。ウサギ。
僕はウサギと一緒に走って生きていくのが幸せだ。」と笑って、車に乗り込む。
僕は口笛を吹きながら、エンジン音を響かせ車を発進させた。
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