Bu-KIYOびんぼう ~幼なじみと不器用な約束~
「キヨはそうやって!いつも自分が正しい顔して!自分さえ正しければいいの!?そうやって皆から守ってもらえて!私は…私は強いからって誰も…誰も守ってくれない!ひ、ひ、一人で平気だと思われてる!」

ユリエちゃんが泣きじゃくってる。


「私だって弱いふりして誰かに守ってもらいたいよっっ!!」




担任の小笹先生がやってきた。


「何やってんだ!!」


ガラスが割れそうな声で怒鳴った。



「別れ話なら他でやれ!!」

「うるさいっっ!!」


ユリエちゃんが負けずに怒鳴り返した。


「友達からやり直したい!?馬鹿じゃない!?やり直せるわけないじゃない!!そんなものになりたいわけじゃないくせに!!私だってもう…戻れない!戻りたくない…!!」


号泣するユリエちゃんを先生たちが、なだめるように連れて行った。
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