Bu-KIYOびんぼう ~幼なじみと不器用な約束~
茶会が終わって、道具を片づけていると、あの女の子が近づいて来た。


「ねぇねぇ」

「あ、この間はありがと…」

「かばうんじゃなかった!ヤグと付き合ってるんでしょ?」

茶室が騒然とした。

「う、うそ!」

「キヨちゃんが!?」

「矢倉かぁ!そうきたかぁ!」

先生たちまで騒いでいる。

一番驚いているのは、高良先生だ。

「まぁ…まぁ…香田さんが…やっぱり今どきの子なのね」


高良先生は70代くらい。外部から来ている委託の先生で、いつもドジな私を気にかけてくれている。
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