青い空
「スーッ」


風が、開けた窓から入ってくる。



髪が揺れ、頬に冷たい風があたる。



・・・うそ・・・苦しくないわけがない。


あれから、由来を思い出さない日はなかった。



あの絵を見るたび、あんなわかれかたをしなければよかったと、


自分の行動を悔やむ。




でも、


・・・明日は、高校の入学式
悩んでたって、意味がない。


・・・・新しい恋でも見つけなければ。


由来だって、私のことなんかおぼえているはずないんだから。



私は、由来のことをアタマからはずし、

ご飯を食べるため、スタスタと、階段を降りていった。
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