Brass★Lovers

クラとの出会い

女の子、かなりな数。
男の子、少々。
みんな片手に楽器を持っている。

黒くて小さいの…。

あれは、楽器のことだったの!?
あたし、襲われなくてよかったあ~。

「美咲ちゃん、今日からこれが君の相棒だよ。」

「黒くて小さい!!
これ、なんていう楽器ですか?」

「クラリネット。みんなはクラって呼ぶよ。」

「へえ~!」

クラリネット。あたしはこの子がすっごく気に入った。
山崎先輩から、クラは吹奏楽で主旋律、つまりメロディーを勤める事がおおときいた。
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