No.1ガール〜桜の姫〜①



翼「…行くぞ。」



そう言うと翼は私の腕を掴んで歩き出した。



え、優聖と陽希は置いてっていいの??




理「ねえ翼、優聖と陽希は?」



翼「あいつ等は最後の釘刺し。」




あ、なるほどね。



何だか迷惑かけたみたいで申し訳ないな…。





そのまま翼に腕を引かれ空き教室まで来た。





教室に入るなり、翼はいつもの場所に座り私も定位置になりつつある翼の隣に腰を下ろした。





理「…翼、ありがとね。庇ってくれて。」



翼「フッ、当たり前だ。言ったろ?…守ってやるって。」




そう言って優しく微笑み、私の頭をポンポンと撫でる翼。





ドキッ




え、今胸がドキッて……?




気のせいかな?



< 119 / 336 >

この作品をシェア

pagetop