【注意・ラストにお知らせ追加!】お遊びなんかじゃいられない
予想だにしてなかった茅景からの褒め言葉に、一瞬呼吸する事も忘れて彼女に見入った。


放心するオレに気づく事も無く、パタパタと走り去ってゆく茅景。


フワフワと左右に揺れるゆるいウェーブがかかったメルティブラウンの髪が触り心地良さそうで、何だか無性に触りたくなった。


『月見里さんがオレが描いた絵、褒めてくれてさ……なんかスゲェ嬉しかったんだよね』


フッ…と、茅景がEspoirに来たばかりの頃の朔を思い出した。


あの時朔は褒められ慣れてるハズなのに、やけに嬉しそうで…今思えば、もうすでに茅景に惹かれていたのかもしれない。
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