【注意・ラストにお知らせ追加!】お遊びなんかじゃいられない
共存したい宝物
私の真上に広がるのは、とってもキレイな清々しい程の青空。


だけど地上に足をつけないと生きていけない人間の私は、そんな青空を見上げる余裕なんて全く無かった。


「どうしよう、足が震える…動けないよ」


こんなにも緊張したのは、化学のテストが返された日以来かもしれない。


いやいや、もしかしたらそれ以上の緊張が私の全身を支配している。


「もう茅景、アンタいつまでこんな所で突っ立ってんの!さっさとEspoir入りなさい!!」


ガタガタと足を震えさせている私の隣で、ミハルがビシッ!と学校の建物らしくない白色の洋館を指差した。
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