時代を越えて、恋人になっちゃいました。
親子丼作りも終盤に差し掛かってきた時、玄関の戸が開く音がした。
「ただいまぁ〜」
「おかえり」
「遅くなって、ごめんな」
「大丈夫。親子丼できてるよ」
私は父さんと母さんの分の丼も取り出して、ご飯から順によそっていった。
「いただきます」
「どうぞ、召し上がれ」
「蒼空はどんどん料理がうまくなってくなぁ」
「ありがと。でも、母さんほどじゃないよ」
「そんなことないわ〜」
家族みんなで食べるご飯。
なんだかとっても美味しかった。
そのあと、ダラダラみんなでおしゃべりをして、支度をしたりしたら寝るのが遅くなってしまった。
あ、明日は学校だ。
早く誠司に会いたいな。