時代を越えて、恋人になっちゃいました。


次の瞬間、高校生たちは目を回して倒れてしまった。

その前に蒼空が竹刀をおさめながら立っていた。

その瞳はひどく鋭かった。

いつもはもっと温かい瞳のはずなのに。

そう、蒼空はこの高校生たちに強烈な面を食らわせたんだ。

現剣道界最強と謳われる蒼空にとって、このくらいの敵を倒すのは朝飯前。



不意に蒼空がふりかえった。

「あ、ソウだー。おーい! 」


さっきまでの乱闘の様子とは打って変わって、無邪気な笑みを俺に向ける。

「おい、平気か? 」

「うん、ぜーんぜん。てかスーパーでアイスかおーよ」

「ああ」

俺たちはスーパーに向かった。


だから気付かなかった。


後ろで誰かに電話している高校生たちに……。

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