君は振り向かない
次の日。
「頼斗、最近授業さぼらないな」
哲夫が嬉しそうに言ってくる。
「んー。真由ちゃんに怒られるから」
「すげぇな。頼斗を動かせるのは真由ちゃんだけだわ!」
本当にそうだ。
俺、真由ちゃんのためなら何だってする。
真由ちゃんが嫌がることはしたくないし。
「真由ちゃんに愛想つかされないようにな!」
「うるせー!哲夫も三咲ちゃんに嫌われんなよー!」
そんな話をしていると、三咲ちゃんと真由ちゃんが俺達のクラスへときた。
真由ちゃんから来てくれるなんて、俺はにやけを堪える。
「頼斗!」
「真由ちゃん、あーー今日も可愛い」
今すぐ抱き締めたい気持ちを押さえる。
ここは教室だからな、真由ちゃんに怒られる。
