六十年後のラブレター

「たっちゃ…。」

「戦争っちゅうのはどれほどのもんじゃ。」

優子の言葉を遮り、達也が言った。

それは絞り出したような、胸痛む声だった。

そしてそんな達也の言葉に、優子は答えることができなかった。

難しい問題でもなんでもない。

ただ、悲しすぎる質問だった。

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