六十年後のラブレター
達也は言った。
「たとえ非国民じゃ言われても、正しいと思ったことは絶対に曲げない、自慢の父さんじゃったんよ。」
涙をぬぐい立て膝に両手を組んで力なく言い切る達也。
優子はそんな達也を心から抱き締めたいと思った。
ねぇ、たっちゃん。
おじさんはきっと空からたっちゃんのことを見守ってくれていると思うよ。
こんな理不尽な殺戮なんかに負けるなと、背中を押してくれていることと、思うよ。