〈BL〉間違いから始まる恋〈短編〉
間違い告白から三ヶ月。

侑都先輩は毎日二年の教室に
遊びに来るようになった。

「充緋、今日も一緒に帰ろうね」

流石に三ヶ月も経つと
最初は驚いていた
クラスメイトも慣れたらしい。

『勿論ですよ』

因みに、今は昼休み。

そして、三ヶ月一緒に居て
分かったのは侑都先輩の方が
明るく、よく喋り
そして、雄介先輩との違いは、
髪色が雄介先輩より
茶色がかっている。

雄介先輩は真っ黒に近い茶色だ。

「ねぇ充緋、雄介に
ボク達がカップルだって話っていい?」

その言葉にオレ達の近くにいた
クラスメイト数名が驚いた顔をした。

「ぇ、赤坂と侑都先輩って……」

『うん、付き合ってるんだよ』

笑顔のままサラっと言った。

今更気付いたのか……

『話を戻しますけど、
侑都先輩がいいならオレは構いません』

数日後、雄介先輩に話したと
侑都先輩が報告してくれた。

『雄介先輩、何か言ってましたか?』

「一瞬吃驚した後に
よかったなって一言だけだったよ」

この後、雄介先輩に
呼び出されることをオレはまだ知らない。
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