蒼いパフュームの雑音
7.蒼と蒼
帰りの車ではぐっすり眠り、家の前に着くまで目が覚める事は無かった。
「お疲れ様ー!またねー!」
「はいーお疲れ様ですー!」
部屋に着き、シャワーを浴びてベッドに転がった。
お昼を過ぎたばかりの窓の外。
布団に潜ったら、あっという間に夜になっていた。
真っ暗の部屋に小さな灯りを付けて、冷蔵庫を開けて愕然とした。
「あ、何もない…」
水すら無い、空っぽの冷蔵庫をパタンと閉めた。
メガネをかけて買い物へと外へ出たが、コンビニより近いラパーチェのドアを無意識で開いていた。
「いらっしゃい。今日は休み?」
「あ!コンビニ行くつもりだったのに、ここのドア開けてました。」
私は強志さんにパスタとビールを頼んで、カウンターに座った。
しばらくして、出来上がったパスタを頬張ってる時、入り口のドアが開いた。