Fighting fantasia
強さを求めて
ゆくゆくは、必ず自分の障害として立ちはだかるに違いない。

今は能力値1100万程度の下級戦士でも、コイツには格闘センスがある。

万が一にも、上級戦士である自分を脅かす存在にならないとは限らない。

右掌に再び光球を発生させるウラヌス。

何れ雌雄を決する事になるのなら、ここで白黒はっきりつけておいた方がいい。

健二を睨むが。

「兄さん!」

そんなウラヌスに声をかける者がいた。

後ろで括った長い黒髪を靡かせ、フワリと空中から舞い降りてきた青年。

ウラヌスと同じ戦闘ジャケットを身に付けているという事は、彼も異星人だろうか。

ウラヌスの事を兄と呼んでいるようだが…。

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