不思議能力連続日記(1話読みきり短編)
私は導かれるように歌声が聞こえる方に歩いて行く。

白い同じような建物がいくつも並ぶ団地の裏から聞こえてくるみたい。

鼻歌とも違う。

日本語で歌っていない。

トライアングルが鳴って消えそうになる余韻の音に近い、高くて細くて透明な歌声。


楽器でも出せないような、こんな音で歌うのは誰?

という興味と

単純に魂がそこに呼ばれているような錯覚。

心が洗われるように澄み切った音色。


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