不思議能力連続日記(1話読みきり短編)
「えっ!」


私はのけぞった。思い当たる節はひとつしかない。


「君も四ヶ国語が話せるんだね」


彼は日本語でそう言って微笑んだ。

よっ、四ヶ国語って、英語とかフランス語とかイタリア語とかとかとか……いろいろあるじゃん!よりによってなんで普通の人間には聞き取れない音って何よ!

またもやナメクジにやられた!

怒りがふつふつと湧いてくる。


「ヌルヌルと話したんだろ?」


俯いて悶々としている私の顔を覗き込み、彼は瞳を輝かせた。

頷きかけて、ナメクジが誰にも言うなと言ったのを思い出す。





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