美しいだけの恋じゃない
来客を意識しているのか、各階共通で、その位置にある個室は他の二つとは若干構造が違っていてスペースも広めなので、休憩所にはもってこいだった。
普段は遠慮してそこしか空いていない、という時にしか使わないのだけれど、今日は良いだろう。
コートを扉上部にあるフックに引っ掛け鞄を作り付けの棚に置いた所で、またもやふと思い立ち、外ポケットに入れておいたケータイを取り出すと、蓋をしたままの便座に腰掛け、操作を開始する。
職場にケータイを持ち込むのを禁止されてはいないけれど、それはあくまでも外部から緊急の連絡があった際に迅速に対応できるようにしておく為で、ただの遊びの用件で通話をしたり、メールを作成、送信したり、ネットに繋ぐ、という行為は良しとされていなかった。
もちろん、確認してみなければそれが重要な用件かそうでないかの判断はつかないので、着信履歴やメールの受信ボックス、留守電や伝言等を見たり聞いたりするのまでは許されている。
なので一時間くらい前に、足元に置いておいたトートバッグの中のケータイが震えた事に気が付き、取り出して確認してみた。
母親からのメールで一瞬何事かと思ったけれど、件名が『元気?』というものだったので、おそらくただの世間話的な内容だろうと判断し、すぐにバッグに戻して仕事を続けた。
普段は遠慮してそこしか空いていない、という時にしか使わないのだけれど、今日は良いだろう。
コートを扉上部にあるフックに引っ掛け鞄を作り付けの棚に置いた所で、またもやふと思い立ち、外ポケットに入れておいたケータイを取り出すと、蓋をしたままの便座に腰掛け、操作を開始する。
職場にケータイを持ち込むのを禁止されてはいないけれど、それはあくまでも外部から緊急の連絡があった際に迅速に対応できるようにしておく為で、ただの遊びの用件で通話をしたり、メールを作成、送信したり、ネットに繋ぐ、という行為は良しとされていなかった。
もちろん、確認してみなければそれが重要な用件かそうでないかの判断はつかないので、着信履歴やメールの受信ボックス、留守電や伝言等を見たり聞いたりするのまでは許されている。
なので一時間くらい前に、足元に置いておいたトートバッグの中のケータイが震えた事に気が付き、取り出して確認してみた。
母親からのメールで一瞬何事かと思ったけれど、件名が『元気?』というものだったので、おそらくただの世間話的な内容だろうと判断し、すぐにバッグに戻して仕事を続けた。