美しいだけの恋じゃない
つまり何かしら不測の事態でも起きない限り、彼とあと一年、同じ課で仕事をするのはほぼ決定事項となった。
でも、そんな事はもうどうでも良くなっていた。
心を無にして門倉保と接するのも大分慣れて来たし。
そして会話の必要のない時には、目の前のデスクに陣取る彼を視界の端に捉えながらも、【門倉保】であるとは認識せず、オフィス内の設備の一つとして扱うという高等技術もこの1ヶ月の間に修得していた。
だから今さらあの男が身近に居ようが居まいが、私の仕事ぶりに何ら影響はなかった。
自分でもまさかここまで開き直れるようになるとは、正直驚きである。
この凪ぎの海のように穏やかな精神状態を、ずっと維持できるように頑張らなければ。
そう決意を新たにしながらうがいと洗顔、基礎化粧まで済ませてキッチンへと移動し、朝食を作って食したあと、歯を磨き身支度を整えて、いつもよりも早い時間にアパートを出た。
今日から1週間お茶当番なので、その任務を遂行する為に早めに出勤するのだ。
といっても、そんなに煩雑な作業をする訳ではないのだけれど。
まず朝の段階で各階に一ヶ所ずつ設けられている給湯室まで出向き、営業一課には2個支給されている湯沸かし電気ポットに水を入れて沸騰ボタンを押しておき、その後は昼休憩前、15時の休息前に湯量をチェックして、必要ならば水を継ぎ足しその都度沸騰させる。
でも、そんな事はもうどうでも良くなっていた。
心を無にして門倉保と接するのも大分慣れて来たし。
そして会話の必要のない時には、目の前のデスクに陣取る彼を視界の端に捉えながらも、【門倉保】であるとは認識せず、オフィス内の設備の一つとして扱うという高等技術もこの1ヶ月の間に修得していた。
だから今さらあの男が身近に居ようが居まいが、私の仕事ぶりに何ら影響はなかった。
自分でもまさかここまで開き直れるようになるとは、正直驚きである。
この凪ぎの海のように穏やかな精神状態を、ずっと維持できるように頑張らなければ。
そう決意を新たにしながらうがいと洗顔、基礎化粧まで済ませてキッチンへと移動し、朝食を作って食したあと、歯を磨き身支度を整えて、いつもよりも早い時間にアパートを出た。
今日から1週間お茶当番なので、その任務を遂行する為に早めに出勤するのだ。
といっても、そんなに煩雑な作業をする訳ではないのだけれど。
まず朝の段階で各階に一ヶ所ずつ設けられている給湯室まで出向き、営業一課には2個支給されている湯沸かし電気ポットに水を入れて沸騰ボタンを押しておき、その後は昼休憩前、15時の休息前に湯量をチェックして、必要ならば水を継ぎ足しその都度沸騰させる。