キミの首輪に、赤い糸を。
真白に何があったのか、私には分からないまま月曜日になり、私は制服に着替えて家を出る準備をしていた。


「和咲」


そして、普段この時間に聞くことない声に、私は少し驚いた。


「真白。どうしたの?こんな時間に」


いつもなら寝ている時間なのに、真白はもうちゃんと目が覚めているようだった。


「...ワガママ、言ってもいい?」


真白の目は、縋るような目だった。


「うん、いいよ」


私がそういうと、真白は躊躇いがちに、こう言った。


「今日、学校休んで欲しいんだ」
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