キミの首輪に、赤い糸を。

「守ってやる」

お母さんがある日こう言った。


「新しいお父さんが出来るよ」


その言葉の意味が、僕にはよく分からなかった。

僕のお父さんは少し前に事故で死んじゃった。

新しいお父さんって...お父さんじゃないお父さん?

よく分からないままでいた。

でも、ある日知らない男の人が家に来た。


「こんにちは、真白くん」


背が高くて、ニコニコしてる男の人。


「新しいお父さんよ」


この人が新しいお父さん...?

知らない男の人が笑顔でお辞儀をするから、僕もお辞儀を返した。
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