キミの首輪に、赤い糸を。
「わぁ...おいしそう...できあがり?」

「うん。出来上がり。食べよっか」

「うん!」


出来上がったオムライスを一つずつ持って、私たちは席につく。


「いただきまーす!」

「はーい、どうぞ」


私の言葉の後にすぐスプーンを持って、オムライスを頬張る真白。


「んー!おいしい!和咲、料理上手だね!」

「そう、かな?」

「うん!すっごく!僕、あんまり手作りのご飯食べたこと無いから嬉しいなぁ...!」


手作りのご飯を食べたことない?


「如月さん、作らないの?」

「あー、うん。きさらぎは料理すっごく下手なの!だからいっつもお弁当か外食だよ」


あぁ、なるほど。
如月さんって結構なんでも出来そうなのに料理は出来ないのか。


「そっか。まぁ、これから一週間は手作りのご飯だよ」

「ほんと!?嬉しい...!」


手料理を誰かに食べてもらったことなんてあんまりなかったから、褒められるとなんだかくすぐったい。


「明日も楽しみ!」


なんか、すごく作り甲斐あるなぁ。

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