僕があの子を好きになっても良いですか?anotherstory







そして夕食時

斗真は再び本を読んでいた

先ほどと同じ本で読みかけだったみたいだ



「面白いか?」と聞いてみると

サッパリわからないトリックの説明をされた

曖昧に「凄いな」などと頷いていると

「竜真兄ちゃんわかってないでしょ」と言われてしまった

その後は延々と

斗真のおススメの本紹介

題名を聞く限りどれも難解そうで

オレには一生意味不明だなと思った




「難解じゃないよ竜真兄ちゃん
今言った本は全部來真兄ちゃんが書いた本だよ」


「はっ!?」


「僕が1番好きなのは
來真兄ちゃんが書く本だもん」


「…今度読んでみる」




普段全く本を読まない空兄も

來兄の本だけは読むらしい

オレも真面目に読もうと決めたところで

來兄がお盆を持ってやってきた

その後ろからは看護師さんも数人入ってきた




看護師さんが持ってきたのは

オレと空兄・來兄の夕ご飯

昼食時に食堂で話しかけられたあのおばちゃんが

オレたちの分を特別に作ってくれたらしい




今度会った時お礼を言っておかねぇと







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