居場所を下さい〜声にならないSOS〜

ケンカ





それからしばらくの間、私は先生に会うのを避け続けた。


そのせいで疲れだした私に、麻伊は優しく声をかけてくれた。


「梨美?なんか最近疲れてるけど、何かあった?」


「うん、塾でね………」


私は麻伊に全てを話した。


自分の感じた気持ちや態度、先生の話を包み隠さず。


すると麻伊は、意外なことを言った。





「梨美、それは梨美も悪いと思うよ?」



………-――。


「えっ!?」


理解出来なかった。


というより、しようとしなかった。





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