居場所を下さい〜声にならないSOS〜
なんで私が悪いの?
まぁ確かに私も先生を避けすぎたとは思う。
でも、あんなに人をばかにするような人をかばうの!?
それは納得がいかなかった。
もともとの性格は負けず嫌いで強気、極め付けにわがままな私は、麻伊の発言を流すことはできなかった。
「待って、私より先生をかばうの?」
「そうじゃないけど、梨美にだって悪いところはあるんじゃない?」
麻伊とこんな言い争いをしたのは初めてだった。
そのまま話に決着がつかないまま、もう1時間が過ぎようとしていた。
「もういいよ。これ以上話しても無駄だし」
「それは梨美が理解してくれないからじゃん!!」
「あっそ、じゃぁね!!」
私は麻伊をおいて教室を飛び出した。
それが、初めての麻伊とのケンカだった。