黒猫の気ままに
飼い主さんはこの手が嫌いなのかな…。




皮肉を込めて、ぐっと自分の手に牙を立てた。



少しだけ血が滲んだ。



お母さんにばれないように、少し舐めて、顎を乗せて、眠ることに専念しようと思った。




お母さん。



1番信じられる存在。



お母さんだけは自分を避けたりしなかった。


皆と同じように接してくれた。



それでも、自分は何故飼い主さんに避けられているのか、嫌われているのか、わからなかった。




子猫たちと正反対な自分の体。



くろとしろには何があるの…?



どうして、自分だけこんなに違うの?



お母さん、


なんで自分だけ嫌われてるんだろう。




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