鬼社長のお気に入り!?
 八神さんの口から細く白い紫煙が吐き出されて、からかわれた事にムッとなりながらも私はなぜかその姿に見蕩れてしまった。なんというか、煙草を吸う男の人に大人の魅力を感じてしまうのだ。


「とりあえず、石川教授の所に挨拶に行くから、お前は車に乗せてある本を全部持て」


「あ、はい、わかりまし――おもっ!!」


「なんか言ったか?」


「いいえ! なにも」


 その紙袋に何冊本が入っているのか知らないがかなりの重量だ。紙袋の底が抜けないかヒヤヒヤしながら私はなんとか八神さんの後を追って、石川教授の部屋へ向かった。
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