鬼社長のお気に入り!?
あれ……? 指輪してない……? この時期ならもう婚約してるはず――。
年末には籍を入れて式を挙げる予定だと言っていた。しかも見ると桐生さんはどことなくやつれていて、爽やかなイケメン部長の見る影もなかった。
「あの、桐生さん……痩せました?」
「あぁ、ここのところ仕事が忙しくてね……」
桐生さんってこんな人だったっけ……? と、思わずそう思ってしまうくらいに桐生さんはイケメン部長というよりも冴えない窓際平社員のようだった。
「いったいなにが……」
「はは、あはは……そうだよね、君にとって桐生電機なんてもう過去の事だろうね」
「え……?」
まるで別人のような桐生さんの笑いに寒気を感じる。私はじりじりと近づく桐生さんに警戒した。
年末には籍を入れて式を挙げる予定だと言っていた。しかも見ると桐生さんはどことなくやつれていて、爽やかなイケメン部長の見る影もなかった。
「あの、桐生さん……痩せました?」
「あぁ、ここのところ仕事が忙しくてね……」
桐生さんってこんな人だったっけ……? と、思わずそう思ってしまうくらいに桐生さんはイケメン部長というよりも冴えない窓際平社員のようだった。
「いったいなにが……」
「はは、あはは……そうだよね、君にとって桐生電機なんてもう過去の事だろうね」
「え……?」
まるで別人のような桐生さんの笑いに寒気を感じる。私はじりじりと近づく桐生さんに警戒した。