鬼社長のお気に入り!?
「なんだ……そいうことだったんだね」
私の背後で第三者の気配を感じて咄嗟に振り向くと、そこには先ほどステージでマスコミに囲まれていたはずの桐生さんが、ようやく見つけたと言わんばかりに息を乱して立っていた。
「こんなところまで追いかけてくるなんて、まだなにか用があるのか?」
「没落御曹司に用はないよ、杉野さん、今言ったこと本当なのかな? データを上書きしたって?」
桐生さんは今にも爆発しそうな怒りをほんのわずかな理性で押さえつけているようだった。その証拠に声も手元も小刻みに震えている。
「……本当ですよ、だって! あの新作は元々桐生電機のものじゃ――」
「黙れ!! うるさい、君に一体何がわかるんだ」
「なにもわかりませんよ! 人の考えたものを横取りするなんて、わかりたくもない!」
桐生さんを刺激するようなことを言ってはいけないと頭ではわかっていても、思ったことが口から飛び出していく。
「おい、杉野やめろ」
八神さんに肩を掴まれてはっとなる。
桐生さんにも話しをわかってもらうには……私がもっと冷静にならなきゃ――。
「桐生さん、私の話しを聞いてもらえますか?」
「ふふ……話し……だって?」
うつむきながら桐生さんがくすくす笑うと、その血走った目が私を捉えた。
私の背後で第三者の気配を感じて咄嗟に振り向くと、そこには先ほどステージでマスコミに囲まれていたはずの桐生さんが、ようやく見つけたと言わんばかりに息を乱して立っていた。
「こんなところまで追いかけてくるなんて、まだなにか用があるのか?」
「没落御曹司に用はないよ、杉野さん、今言ったこと本当なのかな? データを上書きしたって?」
桐生さんは今にも爆発しそうな怒りをほんのわずかな理性で押さえつけているようだった。その証拠に声も手元も小刻みに震えている。
「……本当ですよ、だって! あの新作は元々桐生電機のものじゃ――」
「黙れ!! うるさい、君に一体何がわかるんだ」
「なにもわかりませんよ! 人の考えたものを横取りするなんて、わかりたくもない!」
桐生さんを刺激するようなことを言ってはいけないと頭ではわかっていても、思ったことが口から飛び出していく。
「おい、杉野やめろ」
八神さんに肩を掴まれてはっとなる。
桐生さんにも話しをわかってもらうには……私がもっと冷静にならなきゃ――。
「桐生さん、私の話しを聞いてもらえますか?」
「ふふ……話し……だって?」
うつむきながら桐生さんがくすくす笑うと、その血走った目が私を捉えた。