未来の1/fragment
もし、そうなっていたら、ガラッと真弥の未来は変わっていただろう。
誰もが自分の未来なんて分からない。先が見えない未来に向かって進んで行く。
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階段を降りて来た堀澤は、階段の側面に寄り掛かって立っている夏海を見かけて隣に並んだ。
「そこで何やってんだ?」
夏海は堀澤に向かって口元に人差し指を立て、「しー‼︎」と静かにしてと促した。
人の声が聞こえたのか、真弥が確認しに階段を上がってくる足音が聞こえて来た。咄嗟に夏海は堀澤の背中を押してその場から離れた。
「真弥、誰か居たのか?」
「いや…いない。そう言えば、教室に弁当を入れたバッグを忘れたから取ってくるね」
1人で向かおうとした真弥の腕を飯田は咄嗟に掴んだ。