未来の1/fragment






廊下を歩く夏海と堀澤だったが、階段を降りる途中で、肩を組む堀澤の腕を払い除けた。



「私はもう大丈夫だから」


「何かあいつに言われたのか⁇」



夏海は首を横に振り、堀澤と視線を合わせる。



「いいや、そうじゃない。もう心配しないで、本当に大丈夫だから…」



堀澤の前で普段の自分に戻るのに必死だった。



『大丈夫』と言う人は、大抵大丈夫ではない事が多い気がする。


堀澤は先を歩いて行く夏海を見て、そう思った。




運動場へ遅れてきた夏海を心配していた真弥とさやかが、すぐに側に寄って来た。



「遅かったね、何かあったの⁇」


「ううん、御手洗に行ってただけよ」


「そっか」



地面に座り準備運動をしながら、何だ〜と言う真弥とさやかはいつものように笑っていた。





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