俺様王子とメイドちゃん
「来週の模擬試験。君と俺で、1位を

賭けて勝負しよう」




湊から申し込まれたこの勝負・・・

今までの雪辱を晴らすチャンス!!




「その話、のりましょう」



くっくっく、わたしが湊をぼっこぼこに

してあげようじゃないか



「もちろん、敗者にはペナルティーが

課せられる」


「構いません。それぐらいスリルがあった

方が、やる気が出ます」


ペナルティーなんて、心配する必要はない

勝てばいい!



「では、敗者は勝者の言うことを何でも

きく、というペナルティーで」








あのときわたしは、ただ勝つことだけを

考えていた。


だから、湊がどんな表情をしていたか

なんて全然気にも止めていなかった――




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