俺様王子とメイドちゃん
さてと、一緒に来た4人っていうのが、


女の子をナンパしよう!とばか騒ぎをして

いる、金髪チャラ男の成宮陽介。


陽介のナンパの誘いに、困ったかおをして

いる、如月蒼。絡んでくる陽介さんから

必死で逃れようとしている。


あと、別荘を貸し出してくれた東条絢斗。

二人の様子を見て、おかしそうに笑って

る。

いつもは着けている黒色の眼鏡ははずして

るみたい。学校では真面目な雰囲気の絢斗

さんが・・・すっごく爽やか。



「ふあぁ、よく寝た」

そして、今わたしの横に立ってあくびをし

た西園寺湊。

世界でもトップを争う大企業 西園寺

グループの一人息子。実質、この四人組の

リーダー的存在。

わたしが仕えている最低最悪のご主人様。






「・・・なに?」

湊とバッチリ目があってしまった。


「べ、べつに・・・なんでもないですけど?」


私は慌てて目をそらす。




何でだろう

ドキドキしてる自分がいる


うん、改めて実感する。


湊はすっごくかっこいい




「それにしてもお前、ちっこいなー。横に

立つと、よく分かるわ」




前言撤回。


こいつは、全然かっこよくなんかない。

ううん、かっこいいなんて認めてたまるかっ!!



「う、うるさいです!」


わたしが小さいんじゃなくて、湊が高すぎ

るんだってば!

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