俺様王子とメイドちゃん
やったああああっ!


わたしは、踊り出したい気持ちを必死で押

さえて、新しい職場のことを想像する。



きっと、すごいところなんだろうなー。



大きなシャンデリアに、数えきれないほど

たくさんの部屋。

優雅な赤色の絨毯がしかれていて、家中に

は金銀の高価な装飾品。




どうしよう、笑いが止まらない。

楽しみだあっ!





「ちょっと問題のある高校生の孫がいるんだけど・・・

大丈夫かしら・・・・・・?」


老婦人のの小さな呟きは、喜びの声をあげ

ている美咲には届かない。





これが、波乱の日々の幕開けになることを

あのときのわたしは知るよしもなかった。



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