一匹狼少女


ギィー…バタン…

?「そこに座れ」

女のオーラに気圧されながらもおとなしく

座った男。

?「一応言っておこう…私は"狐"だ知って

はいるが確認のために聞く…お前は誰でど

ちらの依頼をしにきた…」

ここでずっと黙っていた男が口を開いた

男「俺は池端浩二…山田組の下っ端だ…殺

しの依頼を頼みたい…」

狐「ほぅ…誰を殺してほしいか簡潔に答え

ろ、報酬によっては受けてやろう」

男「殺して欲しいのは…山田組組長山田哲

也だ…あいつはっ…あいつは!!私の妻

を!子供を殺したんだ!!美しく聡明で自

慢の妻だった…あいつは私の妻を欲しがっ

た…だが妻はそれを断り怒ったあいつ

が…「もういい」」

男「…え…」

低く冷たい声に突然言葉を遮られた男は驚

いている。冷たい声は続ける

狐「黙れと言ったんだ。お前の事情などど

うでもいい。私は簡潔に答えろと言ったは

ずだ。」

男「っ…!…すまない…」

狐「報酬は」

男はずっと持っていた大きなかばんを目の

前に置いた

男「ここに100万ある…足りなければいくら

でも出す!!だから頼む!!」

必死に頭を下げる男を女は冷たく

見下ろした

狐「まぁ…いいだろう、受けてやる。」

男「…!!ありがとう…!!」

安堵の笑みをうかべる男に対して全く表情

の変わらない女。

狐「ただし…このことは他言無用だ。もし

言ったなら命はないと思え。」

男「…っあぁ…!分かった…」

狐「依頼は以上だな。報酬は先に受け取る

が私は一度受けた仕事は確実にこなす。」

男「あぁ…頼んだ…」

そう言って男は足早に出て行った。
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