ふちどられたミライの中で【ケータイ小説向上の会企画作品】

纏わりついた糸

ガバっと布団を跳ね除け、俺は目覚めた。


これこそが本当の目覚め。




「嫌な夢見ちまったなぁ・・・・。」



全身汗だくで、シーツはぐっしょりしていて気持ち悪かった。すぐに、ベッドから降りると布団を昨日のままのようにたたんだ。



今は何時だろう。


折角上手い具合に侵入したのに、朝に見つかってしまってはやりきれない。いや、毎日こんな生活が続くのもアレなのだが・・・・


やはりあいつらが嫌いだから。




まだ、言えない。


言いたくない。




時計を見る。デジタルの時計は『4:27』と表示されている。良かった、まだ悪運だけは俺を見捨てていないみたいだ。



こんな時間に流石に奴らは起きて居ない。出来れば、シャワーを浴びたいな・・・とか思う。




「さすがに・・・無理か・・・?」



だが、全身に纏わりついた不快感には勝てなかった。


衣服を準備し、持ち物(これは万が一の財布類)も準備。これでシャワーが終わったら直ぐに家を出られる。



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