横顔だけじゃ、足りなくて
放課後、私はある場所へ向かっている。
昼休みに那雲に、『放課後に保健室で待ってる人がいる』そう言われたんだ。
保健室に足を運ぶと、そこにはベットに座っている一人の女の人。
もしかして…
「和奏…さん?」
「真彩ちゃん、ごめんね…」
ベットから腰を降ろして、真っ直ぐ立って私をみつめた。
久しぶりに見る和奏さんの表情は悲しげに見えた。
「那雲くんには良くしてもらっちゃったなー」
へっ!?